古銭の手入れと保管方法について
古銭はその性質上、汚れや錆びなどが付着している確率が高いです。それらの汚れを研磨剤やブラシなどで磨いて、手入れをしたいと感じる人もいるでしょう。しかし、待ってください。
古銭は磨いたり汚れを落としてしまうと、それだけで市場価値が落ちるか最悪なくなってしまいます。
古銭は洗ったり磨いたりしてはダメ?
古銭は自然の経年劣化があってこそ古銭として認められるので、研磨や洗剤などの手入れを行ってしまうと、市場価値を大きく下げてしまうのです。原則として古銭は洗ったり磨いたりせず、そのままの形で保管しておくのがよいとされています。
汚れや錆びなどが気になるかとは思いますが、市場価値を保っておくために汚れたままで置いておくようにしましょう。
古銭に手入れは必要?
ここまででご説明した通り、市場価値を維持するのであれば古銭を手入れしてはいけません。売るつもりがなく、市場価値なども気にせず、完全にご自身のコレクションとして楽しむのであれば洗浄・研磨しても問題ありません。
市場価値を保ちつつ、劣化を抑えたいのであれば、保管方法に注意するようにしましょう。最適な方法で保管することで、その後の劣化を予防することができます。
◆どうしても洗浄したい場合
市場価値が多少下がってもいいから、古銭を洗いたいという場合の手順は下記の通りです。
手順1 鍋に水と重層、古銭を入れる
洗浄したい古銭を水と重層を入れた鍋に浸します。鍋を火にかけましょう。
手順2 水を沸騰させて15分ほど煮る
弱火~中火で古銭を15分から20分ほど煮込みます。長く煮込めば効果が向上するというわけではないので、適度なところで火を止めましょう。
手順3 やわらかい歯ブラシや布で軽くこする
鍋から古銭を取り出し、軽く冷ましてから傷付けないやわらかい歯ブラシやハンカチなど柔らかい布で表面の錆を拭い落としましょう。この際、研磨剤や薬剤などを使ってしまうと古銭の市場価値を0にしてしまう可能性が高いため注意が必要です。
古銭の保管方法
古銭の保管には専用のペーパーコインホルダーを利用しましょう。または専用のコインカプセルなど、とにかくコインの保存に適したケースで保管することが大切です。簡易的なものであれば、ジッパー付きビニール袋などでも問題ありません。
極力水分などには触れないようにできるのが理想的です。本格的に古銭をコレクションしたいという人は、海外製の酸素から断絶する液剤に古銭を浸しておくか、真空状態で保存できる設備で保管するようにしましょう。